著者の内田先生の教育的配慮により、初学者が自習に用いても、自分で一通り勉強することができます。私は、生まれて初めての民法の授業の担当教授がこの本を教科書として指定したことから、その後もこの本を主として民法を勉強することになりました。
内田先生は幾つかの重要な論点で少数説を採られているため、教科書の論述も、当然その立場から書かれています。しかし、通説の考え方についてもきちんと触れられているため、受験勉強をしていく上での不都合は無いように思います。
もちろんその際の通説は、批判の対象として触れられているにとどまるため、「通説で答案が書きたい、書ければよい」という方にはあまりお薦めできません。
個人的には、星三つといったところでしょうか。
【初学者〜中上級者向け ☆☆☆★★】
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